人間は、動くように設計されている。

走る男性

三十代のころ、体を壊しました。

心臓が痛んで、食後は立っていられなかった。高熱、倦怠感、頭が働かない。いろいろ重なって、しばらく入院もしました。

薬をいくつも出してもらいました。でも飲んでも、よくなる実感がなかった。

あるとき気づいたのです。これは対症療法だ、と。症状を抑えることはできても、根っこにはアプローチできない。そういう種類の治療なんだと。

ならば、自分でなんとかするしかない。

そう決めました。

河川敷を、走り始めた

もともと運動不足は自覚していました。編集・雑誌記者という仕事柄、一日中デスクの前に座っている。体を壊す前から、真夜中にこっそりジョギングしたり筋トレしたりはしていた。でもそれは、なんとなく体に悪いとわかっていたから、という程度の動機でした。

真剣になったのは、あのときからです。

河川敷を毎日5〜10キロ走った。マウンテンバイクを買って、30〜40キロ漕いで海まで行った。ヨガを始め、瞑想を始め、セルフ整体を覚え、半身浴をルーティンに組み込み、断食もやった。このカテゴリーに書いたことは、全部自分でやってみたことです。

少しずつ、よくなっていきました。

体が動けるようになってくると、山に登りたくなった。登山を始めると筋力が必要になって、また筋トレが必要になる。気づいたら、体を動かすことが生活の真ん中にありました。

人間は、動物である

走りながら、漕ぎながら、実感したことがあります。

人間は「動物」なんだということ。動くもの、と書いて動物。体は動くために設計されていて、動くことで機能をしっかり維持できるようになっている。だから動かないと、ダメになる。これは理屈ではなく、体が教えてくれたことです。

毎日日光を浴びて、しっかり動いて、しっかり食べる。それだけでいい。現代人はデスクに座り続け、車に乗り、エレベーターを使い、一日に数百歩しか歩かない。動かないで食べる。だからあちこちにトラブルが出る。生活習慣病の多くは、そこに根っこがあると思っています。

はやま

「整える」というと、スパやアロマや高価なサプリのイメージがあるかもしれません。でも僕が行き着いたのは逆で、もっと原始的なことでした。歩く、走る、汗をかく、湯船に浸かる、よく眠る、旬のものを食べる。ごく当たり前のことを、しっかりやる。それが「整える」の本質だと感じています。

整えることは、取り戻すこと

特別なことをする必要はありません。

人間本来の姿に、少し戻るだけでいい。動物としての体の設計図に、少し従うだけでいい。そうすれば、体は意外なほど応えてくれます。少なくとも、僕はそう感じています。

呼吸、瞑想、ヨガ、セルフ整体、半身浴、断食——どれも、自分の手で自分を整えるための話です。

まず今日、15分だけ外を歩いてみる。それだけでいいと思います。

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