腸に蒸しタオルを当てた夜、腹の奥でぐるぐると音が立ち、びくんびくんと何かが脈打った。
そして、虫が逃げていくような、得体のしれない感覚。
タオルを外したとき、ずっと消えなかった腸の痛みが、きれいになくなっていました。
ことの発端は、おへその右斜め下
ある夜、お腹のマッサージをしていたとき、右側の大腸(上行結腸)のあたりだけ、奇妙な形にふくらんでいることに気づきました。押すと、じんわり痛む。
オイルマッサージを何度か繰り返すと、ふくらみは消えました。でも押したときの痛みがなかなか抜けない。腸の一部が弱っているのか、それとも何かが停滞しているのか。いずれにしろ、そこだけ血流が滞っているのは間違いない——。そこで、以前読んだ本に書いてあった「熱刺激」を試してみることにしたのです。
蒸しタオルをそっとあてた瞬間、腸が動き始めました。あの「虫が逃げていくような感覚」は、今でも鮮明に覚えています。体の奥にある何かが、外から届いた熱に応答した——。そういう感じでした。
翌日も朝夕2回、同じ場所に熱刺激を与えました。その翌朝、タール状の便が出ました。詳しくは書きませんが(笑)、腸壁に何かがへばりついていたのは間違いなかった。それが出てきた。
蒸しタオル、あなどることなかれ——。そう思った出来事でした。
はやま
なぜ蒸しタオルはこんなに効くのか
蒸しタオルの何が特別かというと、「湿熱」であることです。
市販の使い捨て温熱シートは「乾熱」。表面を温めることはできますが、熱が体の深部まで届きにくい。一方、水分を含んだ蒸しタオルの熱は皮膚への浸透力が高く、筋肉や内臓のすぐそばまで届きます。深部から温めることで、血流が一気に改善されます。
東洋医学では古くから「温める=治す」という発想があります。現代の研究でも、温熱が血管を拡張し、老廃物の排出を促し、筋肉のこわばりをほぐすことは広く認められています。蒸しタオルは、その効果を手軽に、ピンポイントで引き出せる道具です。
蒸しタオルの作り方
難しくありません。
タオルを水で濡らして軽く絞り、ラップに包まずそのまま電子レンジで1〜2分。取り出すときは熱いので注意してください。触れて「熱いけど気持ちいい」と感じる温度が目安です。熱すぎる場合は少し冷ましてから使います。フェイスタオルほどの大きさが使いやすく、お腹や腰に当てるにはちょうどいいサイズです。
一か所に当てる時間は5〜10分ほど。冷めてきたら交換するか、そのまま終了します。
ママさんにとくに試してほしい使い方
①お腹の張り・便秘
葉山家で最も出番が多いのがこれです。おへそのまわり全体でも、気になる部位にピンポイントでも。腸が温まると蠕動運動が活発になります。就寝前にやると、翌朝のお通じが変わることがあります。
②生理痛・生理前のお腹の重さ
下腹部(恥骨の少し上あたり)に当てます。子宮まわりの血流が改善されることで、痛みがやわらぐことがあります。生理中はもちろん、「そろそろくるかな」というタイミングで使うのもおすすめです。
③肩こり・首のこわばり
首の後ろから肩にかけて当てます。デスクワークや育児で固まった筋肉が、じわっとゆるんでいきます。特に首の後ろへの熱刺激は、眼精疲労にも効果があります。目が重いと感じる夜に試してみてください。
④目の疲れ・眼精疲労
目の上に薄めのタオルを置き、その上からそっと当てます。目の血流がよくなり、重だるさがほぐれます。スマートフォンの使いすぎで目が痛いとき、寝る前の5分に取り入れてみてください。
⑤鼻づまり・副鼻腔の重さ
鼻の両脇(頬骨のすぐ下)に当てます。副鼻腔が温まることで、鼻の通りがよくなることがあります。風邪の引き始めや、花粉症の季節に。
気をつけてほしいこと
熱すぎるタオルをそのまま肌に当てると低温やけどになることがあります。必ず温度を確認してから使ってください。また、炎症が起きているとき(腫れ・赤み・熱感がある部位)への使用は避けましょう。温めることで炎症が悪化することがあります。
体調が優れないときや、症状が強いときは、無理せず医療機関へ。蒸しタオルは日常的なメンテナンスの道具として、「なんとなく不調」のときに使うのがちょうどいいと思っています。
はやま
→ セルフ整体の入口はこちら:整体師いらず——ぎっくり腰と徹夜と、東洋の科学の話
※本記事は個人の体験と学習にもとづくものです。強い痛み・発熱・炎症がある場合は、必ず医療機関を受診してください。
※このブログの情報は、医療機関の監修を受けておらず、病気の診断、治療、予防を目的とするものではありません。記事内でご紹介している効果効能についても栄養素や成分に関するものであり、商品やサービスに関するものではないことにご注意ください。体調不良が長く続く場合は、医療機関で相談することも大切です。食卓でできること、専門家の力を借りること、その両方が、あなたの体を支えます。

