花粉症は、筑波山で始まった

べにふうき

妻は重度の花粉症だ。

毎年その時期になると、洗濯物は部屋干しになり、空気清浄機がフル稼働し、窓の開け閉めに細心の注意を払うようになる。娘も生まれたときからそうで、毎年ヨーグルトをせっせと食べている。

わたしはずっと、そのつらさが実感としてわからなかった。花粉症になったことがなかったから。空気の入れ替えをしたくて、彼女たちがいない時間に窓を全開にしたりしていた。帰宅した妻がくしゃみをしまくって「換気した」と言ったら怒られた(笑)

そのわたしが、花粉症になった。

筑波山の梅まつりで、突然

発症したのは、春先のことでした。筑波山のふもとで梅まつりをやっていると聞いて、車で出かけた。山のふもとから渋滞がひどくて、なかなか進まない。せっかくだからと窓を全開にして、春の空気を感じながらのんびりとろとろ進んでいた。

そのとき突然、くしゃみと鼻水が止まらなくなった。頭が重たくなった。梅の写真を撮りながら「風邪かな」と思っていたけれど、帰宅後も数日たっても収まらない。それで初めて気づいた。花粉症だ、と。

はやま

あのときの妻の「だからいったでしょ」という顔は、いまも覚えています(笑)。花粉症のつらさは、なった人間にしかわからない。布団も干せない。外に出るのが怖い。あれは本当につらい。

べにふうきを試してみた

花粉症の症状が出るようになってから、いろいろ試しました。そのひとつがべにふうき茶です。

べにふうきは日本茶の一品種で、「メチル化カテキン」という成分を多く含んでいます。このメチル化カテキンが血液中の抗体の数を減らし、ヒスタミンの放出を抑制する——。つまり花粉症の症状をやわらげる効果があることが、国立の研究機関と複数の大学による臨床試験で確認されています。

飲んでみた感想です——。正直なところ、よくわからなかった。

お茶としてはおいしい。日本茶ですから、飲みにくいということはまったくない。ただ「症状が改善した」という実感が得られないまま、こらえ性のないわたしはやめてしまいました。

後から調べてみると、臨床試験の被験者たちは半年間飲み続けていたというではありませんか。数週間で結果を求めたのが間違いでした(笑)。興味のある方は、腰を据えて試してみてください。

ぬか漬けを始めた年のこと

花粉症はその翌々年くらいまで続きました。ところがその次の年、症状がぴたりと収まっていた。それ以来、花粉が異常に多い日に少しくしゃみが出る程度で、ほとんど症状が出なくなりました。

その時期に何をしたかというと、ぬか漬けを始めたことくらいしか思い当たらない。関係あるかどうかは、正直わかりません(笑)。医学的に証明できることでもない。

ただ腸内環境と免疫の関係については、近年研究が進んでいて、腸内細菌のバランスが免疫反応に深く関わっていることはわかってきています。妻も娘もヨーグルトをせっせと食べているのは、そういう直感からきているのだと思います。

わたしの場合、ぬか漬けだったのかもしれないし、たまたまだったのかもしれない。でも、あの春以来、窓を全開にすることはなくなりました。

はやま

花粉症に悩む方に「ぬか漬けを食べれば治る」などとは言いません。ただ、腸を整えることは、免疫を整えることでもある——そう考えると、発酵食品を日々の食卓に取り入れることは、悪い話ではないと思いますね。