中学に入ったころから、娘が自分の体型を気にするようになりました。食事を抜いたりはしていませんが、鏡の前で「太った」とつぶやいたり、お菓子を我慢するようになりました。友達の影響もあるのかもしれません。どこまで口を出せばいいのか、何もいわないほうがいいのか……。娘が傷つくことをいいたくないし、でも放っておくのも心配です。(40代・母)
ご相談ありがとうございます。
まず安心してほしいのは、娘さんはいまのところ、かなり健全な「ダイエット」をしているように見えることです。食事はきちんと食べている、お菓子を控えている——。方向として、これは間違っていません。
でも心配なのはわかります。この時期のダイエットには、気をつけなければならないことがあるのも事実です。
まずダイエットの「中身」を確認
思春期の女の子が体型を気にし始めるのは、ごく自然なことです。体が変わっていく時期ですし、友達との比較も始まる。親としては心配ですが、それ自体が問題なわけではありません。
大切なのは、娘さんの「ダイエット」の中身が何かを観察することです。
食事をきちんと食べているか。体重の数字に異常なほど執着していないか。食べることに強い罪悪感を持っていないか——。これらに当てはまらなければ、いますぐ介入する必要はありません。むしろ、体について自分なりに考え始めたこと自体は、悪いことではないのです。
はやま
「お菓子を控える」は、正しい
体脂肪に直接つながりやすいのは、おもに炭水化物です。タンパク質や脂質は、それほど体脂肪に影響を与えない。だから「やせたければ白米やパン、砂糖を減らすのが一番手っ取り早い」というのは、栄養学的にも正しい話です。
娘さんがお菓子を控えているなら、体のしくみをなんとなく理解しているのかもしれません。むしろ頼もしい。
食事量を極端に減らすより、下半身の大きな筋肉を使って基礎代謝を上げるほうが、長い目で見て効果的です。ウォーキングでも、踊ることでも——体を動かす習慣があるなら、それを否定しないでください。
はやま
食卓で話してきたことが、娘を守る
わたしがずっと意識してきたのは、食と体の関係について、子どもが小さいころから話し続けることでした。難しい話はしていません。
「体脂肪になりやすいのは糖質だよ」「タンパク質は体の材料になるからしっかり食べたほうがいい」「油をとったからといって、そのまま脂肪になるわけじゃない」「筋肉が増えると太りにくくなるんだよ」——そんな話を、食卓で自然にしてきた。
知識があると、極端な方向へ走りにくくなります。「食べなければやせる」という単純な発想ではなく、「何を食べて、体をどう動かすか」という視点で考えられるようになる。
思春期になれば、こちらの話に耳を貸さなくなります。でも、それまでに積み重ねてきた言葉は、娘のなかに残っています。あなたにいまできる一番のことは、食事の場を整え続けることだと思います。栄養のバランスのとれたごはんを用意して、食卓でたまに体の話をする。
それだけで、娘さんのダイエットは自然と健全な方向に向かっていくはずです。
はやま
「何もいわない」も、愛情
思春期の娘に、体型や食事のことをあれこれいうのは逆効果になることが多い。
とくに「太った?」「食べすぎじゃない?」という言葉は、どんなに心配からきていても、娘さんの心に思わぬ傷を残すことがあります。体型への言及には、十分に気をつけてください。
「ダイエットのことを聞かれると嫌」という反応は、自分の内側のことに、自分で向き合おうとしているサインかもしれません。それを親に踏み込まれたくない——その気持ちは、尊重していいと思います。
見守りながら、食卓を整え続ける。それが親にできる、最良のサポートです。
はやま
※このブログの情報は、医療機関の監修を受けておらず、病気の診断、治療、予防を目的とするものではありません。記事内でご紹介している効果効能についても栄養素や成分に関するものであり、商品やサービスに関するものではないことにご注意ください。体調不良が長く続く場合は、医療機関で相談することも大切です。食卓でできること、専門家の力を借りること、その両方が、あなたの体を支えます。

