「玄米にしたいのに家族が嫌がる」——食卓アドバイザーはやまに相談してみたら

玄米ご飯

「玄米に変えたいんですが、夫が白米じゃないと嫌だと言って。 子どもも食べてくれなくて……どうすればいいですか?」

そんなご相談をいただきました。健康のために玄米を取り入れたい、でも夫は白米じゃないと嫌だと言う、子どもが食べてくれない——。そういうお悩みをお持ちの方、多いです。

結論から言いますね。家族を説得しなくていいです。

少なくとも最初は。

はやま

わが家の妻は今、わたしが出すものを何でも喜んで食べてくれます。お弁当を持たせると「いただきます」「おいしい」「いつもありがとう」とLINEが来る。健康診断の数値が医者に褒められるほどよくなったので、今は信頼してくれています。でも最初からそうだったわけじゃない。玄米も気づいたら食べるようになっていた、という感じです。娘は高校に入ってから「お弁当は白米がいい」と言いはじめました。友達の目が気になるお年頃なんでしょうね(笑)。今は大麦を混ぜた白米を持たせています。それでいいと思っています。

家族の食卓は、説得より「気づいたらそうなっていた」が理想です。今日はそのための話をします。

そもそも、なぜ玄米がいいのか

白米は玄米を精製したものです。ぬか層と胚芽を取り除いた状態で、食物繊維、ビタミンB群、マグネシウム、亜鉛といった栄養素の多くがそこに含まれています。つまり白米は、大切なものを削り取ったあとの状態とも言える。

玄米に変えると血糖値の上昇がゆるやかになり、腸内環境が整いやすくなります。「なんとなく体が重い」「食後に眠くなる」「甘いものがやめられない」——。そういった不調が食事を変えることで改善することは少なくありません。

とはいえ「玄米は体にいい」と家族に力説しても、たいてい逆効果です。まずは自分だけ試してみるところから始めるのがいちばんです。

家族が嫌がるときの三つの作戦

作戦① 少しだけ混ぜる

白米に玄米を2〜3割混ぜて炊くところから始めましょう。見た目も食感もほとんど変わりません。「そういえば最近ご飯が違う気がする」と気づかれたとしても、「少し変えてみた」と軽く返せばいい。

慣れてきたら少しずつ割合を増やす。気づいたら玄米ごはんが普通になっている、というのが理想の着地点です。

作戦② 大麦や雑穀を混ぜる

玄米への抵抗が強い場合は、白米に押し麦や大麦、雑穀ミックスを混ぜる方法もあります。食物繊維や栄養素を補えますし、プチプチした食感が加わって食べごたえが出る。子どもが意外と気に入ることもあります。

わが家の娘のお弁当は今もこのスタイルです。玄米でなくてもいい。食卓を少しずつよくしていけたら十分です。

作戦③ おいしく炊く

玄米が嫌われる理由の多くは「固い」「パサパサ」「なんか臭い」です。これは炊き方の問題であることがほとんど。おいしく炊ければ、家族の反応はがらっと変わります。

玄米をおいしく炊く方法

まず大切なのは浸水です。最低でも2〜3時間、できれば一晩(8時間以上)水に浸けてから炊く。これだけで固さがぐっと変わります。浸水した水は捨てて新しい水で炊いてください。

炊き方は三種類あります。

炊き方味・食感時間・コスト
土鍋香ばしく、歯ごたえがある。好みが分かれる約25分。ガス代はかかる
圧力鍋もちもちでやわらか。食べやすい約15分。炊きやすい
炊飯器可もなく不可もなく。手軽白米より時間がかかる

はやま

わたしは土鍋、圧力鍋、炊飯器すべて試しました。いちばん好きなのは土鍋の香ばしさですが、毎日25分火にかけるのは現実的ではない(笑)。今は圧力鍋が多いです。もちもちしていて食べやすく、15分で済む。炊飯器は楽ですが、白米と比べると炊飯時間がかなり長いのが難点です。どれが正解というわけではないので、自分の生活に合ったものを選んでください。

それでも食べてくれないときは

無理に変えなくていいです。

食事は毎日のことです。食卓が戦場になるくらいなら、白米に大麦を混ぜるだけでも十分。発酵食品を一品添える、みそ汁をきちんと作る——そういう積み重ねのほうが、家族の健康にとってずっと大切です。

特定のものを厳しく排除するより、いいものを少しずつ足していく、あるいは入れ替えていくほうが、体にも心にも、そして家族の食卓にもやさしい。玄米と白米の違いについて詳しく知りたい方はこちらもどうぞ。

はやま

妻が健康診断で褒められるようになったのは、わたしが玄米を強制したからではありません。毎日の食卓を少しずつ整えていくうちに、気がついたらそうなっていた。それだけのこと。あなたの食卓も、きっとそうやって変わっていきます。