「肩こり・腰痛が慢性化していて、整体に通う余裕もありません」——食卓アドバイザーはやまに相談してみたら

和食

肩こりがひどい。腰も重い。でも整体に行く時間もお金もない——。

今回ご相談をくださったのは、40代のDさん。デスクワーク中心の仕事で慢性的な肩こりを抱え、数年前からは腰痛も加わって、「もう体がデフォルトでこっている状態」とおっしゃっていました。

わたし自身、これは人ごとではありません。仕事柄、肩こりは親友みたいなもの。いや、背後霊か(笑) 30代でぎっくり腰をやってからは、腰も「あ、まずいぞ」と感じる瞬間が時々あります。

整体はたしかに効く。でも通い続けるのは難しい。だとすれば、日常の食卓から体の内側を変えていくアプローチが、実は一番続けやすい対策かもしれません。

はやま

肩こりや腰痛は、姿勢や筋肉だけの問題ではありません。食事のバランスが乱れると血液が汚れ、その汚れが筋肉や関節にたまって血行不良や炎症を引き起こす——。自然療法の世界ではそう考えます。外から揉んでも根本が変わらない、こんな経験のある方には、この視点が必要かもしれません。

まずは根本の話から

食卓からのアプローチの前に、いちばん大事な話をひとつ。

肩こりや腰痛に対する最良の対策は、運動して筋肉をつけることです。これは揺るぎません。体を支える筋肉が弱いと、どんなに食事を整えても限界があるからです。セルフケアについては腰痛のセルフ整体肩こりのセルフ整体の記事も参考にしてみてください。

そのうえで、食卓でできることをお伝えします。

血液をきれいにする食卓へ

自然療法の考え方では、肩こりや腰痛の一因は「血液の汚れ」にあります。食事のバランスが乱れると血液が酸化し、その汚れが筋肉や関節にたまって血行不良や炎症を引き起こす、というもの。

だとすれば、食卓でできるのは「血液をきれいに保つこと」です。

アルカリ性食品(野菜・海藻)を増やす

肉や砂糖、加工食品などの酸性食品が多い食生活では、血液が汚れやすくなります。野菜や海藻などのアルカリ性食品を食卓に増やすことで、血液の質を整えることができます。

アルカリ食についてはアルカリ性食品の記事に詳しく書いていますが、難しく考える必要はありません。毎日の味噌汁に海藻や根菜を入れる。それだけで十分なスタートになります。

玄米をとり入れる

玄米はビタミンB群を豊富に含み、代謝を助けます。また、質のよい血液をつくる穀物として、自然療法では昔から推奨されてきました。わたし自身はずっと食べ続けているので「食べる前との比較」ができないのですが(笑)、体が軽い感覚は確かにあります。

白米から玄米に完全に切り替える必要はありません。週に何度か、あるいは白米に少し混ぜるところから始めてみてください。

症状別に飲む——自然療法の知恵

ここからは、わたしが実際に試していて「効くな」と感じているものをご紹介します。自然療法の世界では、肩こりも右と左では原因が異なると考えます。

右肩がこる場合——第一大根湯

右肩のこりは、動物性食品や炭水化物の食べすぎによるものとされています。体内に余分なタンパク質や脂肪がたまっている状態。

そういうときにおすすめなのが第一大根湯です。

まず大根と生姜をすりおろして器に入れます。大根は大さじ山盛り1.5杯、生姜はその1割。そこへ醬油大さじ1/2を加えたら、熱々の番茶をそそいでよく混ぜる。あまりおいしいとは言えないのですが(笑)、半身浴をしながら飲むと、喉がカラカラなのもあって意外といけます。

あつあつを一気に飲み干すのが基本です。

左肩がこる場合——梅しょう番茶

左肩のこりは、甘いものや体を冷やす食べ物の摂りすぎが原因と考えます。代謝が落ちて、体が冷えている状態です。

そこで登場するのが、このブログでは毎度おなじみ、梅しょう番茶(笑) 番茶に梅干し一個、醤油少量、しょうがのすりおろしを少々。血液をサラサラにして代謝を促す、体の奥から温まる一杯です。肩だけでなく、腰痛にも同様に効果があると言われています。

はやま

腰痛がひどいとき、わたしも梅しょう番茶を飲みます。そうでなくても飲んでますが(笑)、ぎっくり腰やその後の腰痛にはこれがよく効く。体の内側から温まって、翌朝の体の重さも違います。

外からのケアも組み合わせる

食卓を整えながら、外からのケアも合わせると効果が出やすくなります。

しょうが湿布は、しょうがの絞り汁を加えた熱めのお湯にタオルを浸してから絞り、少し冷まして患部に当てるもの。血行を促進して筋肉の緊張をほぐします。その後、しょうが油のマッサージ(しょうが汁とごま油を混ぜたもの)で温めると、さらに効果的です。

セルフ整体と合わせてやると、整体に通わなくてもかなりの部分をカバーできます。

「よく噛む」から始める

食卓を大きく変えるのが難しければ、まずよく噛んで食べることから始めてください。これが消化を助け、血液をきれいに保つ最も簡単な方法です。

一口30回噛むのがベストですが、それが難しいなら、今より少しだけゆっくり食べる。それだけで消化の負担が変わり、体の内側の環境が少しずつ整っていきます。

まとめ

慢性的な肩こり・腰痛に、食卓からできることをまとめます。

  • 根本対策は運動と筋力づくり——大前提
  • アルカリ性食品を増やす——野菜・海藻を味噌汁や食卓に
  • 右肩なら第一大根湯、左肩・腰痛なら梅しょう番茶
  • 玄米をとり入れる——少しずつ
  • よく噛んで食べる——まずここから

整体に通えなくても、食卓と体の使い方を少し変えるだけで、慢性的なこりや痛みは変わっていきます。今夜の味噌汁にわかめをひとつかみ入れて、ゆっくり噛んで食べてみてください。