保育園に通い始めると、子どもが風邪をひくことが増えます。
「洗礼」なんて言いますよね。集団生活で多様なウイルスにさらされ、免疫を一つひとつ獲得していく時期。ある程度は避けられないことだし、長い目で見れば必要なプロセスでもある。
それはわかっている。でも、子どもが熱を出すと、仕事を休まざるを得ない。あまり頻繁だと、体力的にも精神的にも、消耗しますよね。
今日は、うちの娘の話をします。
はやま
保育園で、うちの子だけひかなかった
娘が保育園に通っていたころ、風邪が流行るたびに「またうちだけ無事だった」ということが何度かありました。もらっても軽くすむ、ひいても短期間で回復する。当時は「たまたまだろう」と思っていましたが、いまになって振り返ると、理由がなんとなくわかる。
なんとなくというか、わたしは確信している(笑)
毎日の食卓に、発酵食品とたっぷりの野菜と魚(1日おき)を欠かさなかったのです。
ぬか漬け、納豆、本物の生みそで作った味噌汁。手作りのザワークラウトを出すこともありました。妻は毎朝ヨーグルトを出していた。さらに夜はてんこ盛りの野菜。二日に一度は魚の日。イワシ、アジ、ブリ、サバ——青魚を中心に。
娘はもともと湿疹が出やすい体質で、わたしもいろいろ頭を悩ませていました。正直、全部を完璧にやったわけではありません。ただ食卓を整えることには余念がなかった。なぜなら、わたし自身もちょうどそのころ体を壊してしまったからです。
免疫の7割は、腸にある
なぜ食卓が免疫に関係するのか。
免疫機能の約70%は腸に集まっています。腸は単なる消化器官ではなく、外から入ってくる異物(ウイルスや細菌など)を最前線でシャットアウトする、免疫の司令塔であり防波堤です。その腸の働きを支えているのが、腸内細菌たち。
善玉菌が豊富で元気な腸は、風邪ウイルスへの防衛力も高い。反対に腸内環境が乱れると、免疫の働きも低下してしまい、風邪をもらいやすくなる。
発酵食品と腸内細菌の関係については、こちらでくわしく書いていますが、ぬか漬けや味噌、納豆などの発酵食品は、善玉菌そのものを腸に届ける「プロバイオティクス」。野菜や海藻などの食物繊維は、善玉菌のエサになる「プレバイオティクス」。この両輪が、腸内環境を整えてくれます。
魚をよく食べさせていた理由
もうひとつ、意識して食べさせていたのが魚です。
魚そのものが善玉菌を増やすわけではありません。ただ、お肉を食べると腸内の悪玉菌が増えやすい。だから魚を増やすことで、相対的にお肉が減る。すると腸内環境が整いやすくなる——これがわたしの考えでした。
さらに青魚に多く含まれるDHAやEPAは、炎症を抑える働きがあります。子どもの脳の発達にもよいとされている。免疫だけでなく、集中力や心の状態にも関係しています。
マクロビオティックの世界では、人間の理想の食事比率を「穀類5:野菜2:肉魚1」と定めています。これは人間の歯の形と役割から算出した比率で、マクガバン・レポート(※)でも、戦前・戦後の日本食(ごはんと野菜中心、ときどき小魚)が生活習慣病予防の観点から高く評価されています。
うちはおそらくその比率が3:3:1くらい。マクガバンもびっくりの驚異のバランスでしたね(笑)
なにはともあれ、発酵食品と野菜と魚を軸に据えた食卓という方向性は一貫していました。
※【マクガバン・レポート】1977年にアメリカのジョージ・マクガバン上院議員を中心とした委員会が発表したもので、現代の健康常識の礎となった非常に重要な報告書のこと。生活習慣病の元凶は食生活にあり、その理想は元禄時代以前の日本食であると結論づけています。
はやま
今日から始めるなら、この3つ
難しく考える必要はまったくありませんよ。まずこの3つから。
① 発酵食品を毎日ひとつだけ
納豆でも、ぬか漬けでもかまいません。毎日続けることが大切です。「今日はどれにしようか」と選んで、ひとつだけ食卓に乗せる。どの発酵食品から始めたらいいか迷ったら、この記事を参考にしてください。
② 週に2〜3回、魚の日をつくる
手の込んだ料理を作る必要はありません。ガスコンロの魚焼きグリルで、魚を焼くだけでいい。グリルを洗うのが面倒? よくわかります(笑) それならサバ缶かイワシ缶でも問題なし。
③ 根菜の味噌汁を、出汁から作る
大根、ごぼう、にんじん——。根菜は食物繊維が豊富で、善玉菌のエサにもなる。ただしインスタントではなく、だしをとって、本物の味噌汁を食べさせてあげてください。
というと手間がかかりそうと思われるかもしれませんが、煮干しと昆布を鍋に放り込むだけでいい。あるいは市販の無添加だしパックを使えば、さらに簡単です。
食卓は、子どもへのいちばん地道で、いちばん確かな贈り物です。
はやま
食卓が整うと、不思議と心に「軸」が戻ってきます。もし、キャリアや自分自身のあり方に揺れているなら、こちらの記事もヒントになるかもしれません。
※このブログの情報は、医療機関の監修を受けておらず、病気の診断、治療、予防を目的とするものではありません。記事内でご紹介している効果効能についても栄養素や成分に関するものであり、商品やサービスに関するものではないことにご注意ください。体調不良が長く続く場合は、医療機関で相談することも大切です。食卓でできること、専門家の力を借りること、その両方が、あなたの体を支えます。

