ぬか漬けにできる野菜19種の漬け方|下処理・漬け時間を野菜別に解説

ぬか漬けにできる野菜19種の漬け方

ぬか床の守備範囲は、実に広い。きゅうりや大根、なすといった定番から、セロリ、アボカド、ごぼう、れんこんまで、ドンと来い——。野菜なら大抵のものを受け入れてくれる。

ただし、野菜によっては下処理が必要なものもある。そのまま漬けられるもの、塩もみしてから漬けるもの、下茹でが必要なもの。ひと手間かけることでぐんとおいしくなる野菜も少なくない。

ぬか漬けにできる野菜を季節別の一覧で紹介しよう。それから19種類の野菜それぞれの下処理、漬け時間、食べ方のコツをくわしく解説する。「この野菜はどうやって漬けるの?」という疑問にまとめてお答えする。ここにない野菜も、以下を参考にしてどんどん仕込んでみてほしい。

ぬか漬け春夏秋冬——季節のおすすめ野菜一覧

旬の野菜は栄養価が高く、うま味も濃い。季節に合わせて漬ける野菜を変えていくと、ぬか漬けのある生活がいっそう楽しいものになる。ぬか床が教えてくれる四季の味、そのガイドとして活用してほしい。

ぬか侍
ぬか侍

💡 ぬか侍の一言

ぬか床の懐は深い。ブロッコリーやカリフラワー、アスパラガス、果てはじゃがいもや筍、昆布まで、なんだって漬けられる。一枚の絵画が百や千の言葉に匹敵するように、ぬか漬け一切れのうまさは言葉では正確に伝わらぬもの。いろいろな野菜をぬか床に仕込んで、自分の舌でそれぞれの滋味を確かめてほしい。

🌸 春のおすすめ

春は葉物野菜と茎野菜が主役。アクの強いものが多いが、ぬか床はその風味を上手に丸めてくれる。春キャベツのやわらかさ、山芋のシャキシャキ感は、この季節だけの楽しみだ。

野菜下処理目安一言
キャベツ(春キャベツ)そのまま(4つ切り)6時間〜みずみずしく、やわらかい春キャベツはとくに美味
セロリ茎はそのまま・葉は塩もみ半日〜西洋野菜だが、ぬか床との相性は抜群
山芋(長芋)そのまま(ひげを除く)7時間〜シャキシャキ食感が最高のごちそう
アスパラガス(細め)そのまま6時間〜春の甘みが際立つ。旬を逃さずに

☀️ 夏のおすすめ

ぬか漬けがもっともおいしい季節。発酵が進んで漬かりも早く、みずみずしい夏野菜がぬか床に映える。きゅうり、なす、オクラ——。これがあれば夏のぬか漬けは完結する。

野菜下処理目安一言
きゅうりそのまま(皮をそぐ)半日〜ぬか漬けの王様。まず試すべき一品
茄子塩もみ半日〜鉄くぎで色鮮やかに。醤油をたらして食べる
ゴーヤ(苦瓜)そのまま(わたと種をとる)半日〜大人の苦みがたまらない夏限定品
オクラそのまま(固い部分を落とす)12時間〜娘が大好き。納豆と和えると夏のどんぶりに
ピーマンそのまま(種・ヘタとり)半日〜生より苦みがやわらぎ食べやすい
パプリカそのまま(種・ヘタとり)半日〜肉厚でフルーティー。洋酒のつまみにも
瓜(うり)そのまま(種とり)6時間〜これぞぬか漬けというオーソドックスな味
アボカドそのまま(熟したものを)6時間〜和製チーズ。食べた瞬間、声が出る

🍂 秋のおすすめ

根菜とほうれん草、葉物野菜の季節。漬け時間はやや長くなるが、ぬかの風味をじっくり吸い込んだ根菜の漬け物はひと味ちがう。

野菜下処理目安一言
小松菜塩もみ6時間〜野沢菜そっくりの味。家族が驚く
青梗菜(チンゲンサイ)塩もみ6時間〜ごま油と七味をかけると絶品
れんこん下茹で半日〜わさびをちょんとつけて熱燗とともに
ごぼう下茹で半日〜日本酒とわさび醤油で格が上がる

❄️ 冬のおすすめ

冬は漬け時間が長くなるぶん、じっくりと漬かって風味は深まる。大根や白菜は、ぬか漬けの王道。毎日の食卓に欠かせない存在となる。

野菜下処理目安一言
大根そのまま(4つ割り)半日〜1日皮ごと漬けて、ご飯のお供に
にんじんそのまま(縦半分〜4つ割り)1〜2日漬けすぎ注意。コリコリして歯ごたえが良い
白菜塩もみ半日〜1日すりごまをかけてどうぞ。我が家の定番
つる菜(ツルナ)塩もみ半日〜海辺の野草。えぐみがうまみに変わる不思議

下処理の基本3パターン

どんな野菜も、下処理の方法は3つだけ。これさえ覚えてしまえば、初めて漬ける野菜にも迷わず対応できる。

きゅうり
① そのまま漬ける
切って、洗って、入れるだけ。ほとんどの野菜はこれでいい。早く漬けたいときは薄く切るか、皮をそぐと漬かりが早まる。
小松菜は塩もみ
② 塩もみしてから漬ける
アク・えぐみ・余分な水分を抜くため。塩をふって3〜5分置き、ぎゅっと絞って漬ける。葉物、なす、白菜などはこれが基本。
アスパラガスをゆでる
③ 下茹でしてから漬ける
ごぼう、れんこんなど硬い根菜向け。お湯にぬかを少し入れるとアクが抜けやすい。冷水でしっかり冷ましてからぬか床へ。

📌 漬け時間の目安(季節別)

発酵の速度は温度に左右されるため、漬け時間も季節によって変わる。夏(室温20〜25度)はやわらかい野菜で6時間〜、硬い野菜で12時間〜が目安。冬(室温10〜15度)はそれぞれ約2倍の時間が必要だ。味見しながら調節してほしい。

野菜別の漬け方(19種)

ぬか侍が実際に漬けてきた野菜からとくにおすすめの19種を、下処理の手順・漬け時間・食べ方のコツとともに一挙紹介。

01. きゅうり

きゅうりのぬか漬け

✅ 下処理:そのまま(皮をそぐ) 漬け時間:夏半日~ / 冬1日〜

ぬか漬けといえば、きゅうり。きゅうりといえば、ぬか漬け——。いつ食べても何度食べても文句なしにうまい。定番中の定番である。

包丁かピーラーで皮を部分的にそいでから漬けると漬かりがよくなる。縦半分に切れば5〜6時間ほどで食べられる。丸ごと漬けるなら、ヘタとしっぽを切り落としてからぬか床へ。夏場は半日が食べ頃。1日漬けるとしっかりめの漬かり具合になる。

きゅうり
1.よく洗う
きゅうりの皮をそぐ
2.ピーラーで皮をそぐ
ぬか床へきゅうりを入れる
3.ぬか床へ

02. 大根

大根のぬか漬け

✅ 下処理:そのまま(4つ割り) 漬け時間:夏半日〜 / 冬1日〜

洗って切るだけ、塩もみは不要だ。4つ割りにして半日漬けるのが基本。急ぐなら2センチ厚に輪切りにすれば6時間ほどで食べられる。皮ごと漬けてOK。皮にうま味がたっぷり含まれている。

大根の葉も漬けられる。葉は塩もみが必要で、塩をふって3〜5分置き、よくもんで水気を切ってからぬか床へ。炊きたてご飯との相性は抜群。

大根
1.洗って4つ割りに
大根をぬか床へ
2.そのままぬか床へ
大根のぬか漬け
3.食べやすくカット

03. にんじん

にんじんのぬか漬け

✅ 下処理:そのまま(縦半分〜4つ割り) 漬け時間:夏半日〜1日 / 冬1〜2日

ヘタとしっぽを切り落とし、縦に2〜4つ割りにして漬ける。皮はむかなくてかまわない。うま味がある。漬かりはゆっくりで、市販ぬかの袋には「2日漬けなさい」と書いてあったが、夏は半日から様子を見よう。漬けすぎるとしょっぱくなる。

にんじんをぬか床へ入れる

1.縦半分か4つ割りに
2.夏は半日、冬は丸1日漬ける
3.ぬか床から取り出して水洗い

ぬか侍
ぬか侍

💡 ぬか侍の一言

最初は2日漬けた。夏だった。娘が一口食べて、梅干しでも食ったような顔をした。しょっぱすぎたのである。我が家の面々は、そのままスティック状にして、マヨネーズか塩をつけて食すのがいちばんうまいと言う。

04. 茄子

茄子のぬか漬け

⚠️ 下処理:塩もみ必須 漬け時間:夏半日〜 / 冬1日〜

ピーラーで皮を縦縞状にむき、縦半分に切ってから塩をまぶしてよくもむ。アクと水分が出てきたら、「もうすっからかんです」というくらいまでぎゅっと絞り、そのままぬか床へ。

色移りが気になる場合は別容器を用意するか、ぬか床に鉄くぎを数本入れると良い。なすの色が鮮やかなまま仕上がるうえ、鉄分補給にもなって一石二鳥だ。かき混ぜる際に手を傷つけないよう、ペンチで先を丸めておくといい。漬け物専用の鉄玉でも可。取り出したら醤油を少したらして食べると絶品。

縦じま状に皮をむいたなす
1.なすの皮を縞模様にむく。
なすを半割りに
2.なすを縦半分にカットする。

なすを絞る
3.塩をまぶしてよーくもむ。
なすを絞る
4.ぎゅっと絞って水分とアクを抜く。

05. 白菜

白菜のぬか漬けにすりごま

⚠️ 下処理:塩もみ 漬け時間:夏6時間〜 / 冬1日〜

白菜はキャベツよりクセがなく、醤油をかけると実にうまい。白菜の浅漬けは冬の風物詩だが、ぬか漬けには敵わない。

縦に4分の1に切り、さらに横半分にカット。洗ってから塩もみして5分放置。ぎゅっと絞って水分を切ったらぬか床へ。容器が小さい場合は1枚ずつはがして漬けると収まりが良い。漬け時間を気持ち短めに。取り出したらすりごまをかけていただくのが我が家の定番だ。

06. キャベツ

キャベツのぬか漬け

✅ 下処理:そのまま(4つ切り) 漬け時間:夏6時間〜 / 冬半日〜

4つ切りにしてそのままぬか床へ。夏なら5〜6時間で食べられる。容器が小さい場合は1枚ずつはがして漬けてもいい。

取り出して醤油と七味唐辛子を少しかけると、ご飯が進む。細く切れば、肉料理や魚料理のつけ合わせにぴったりの和風ザワークラウトとなる。

07. 小松菜

小松菜のぬか漬け

⚠️ 下処理:塩もみ 漬け時間:夏6時間〜 / 冬半日〜

洗ってから塩をふり、3分ほど置いてしっかり絞ってぬか床へ。食感も味わいも野沢菜にそっくりだ。食卓に出すと「これ野沢菜? 買ってきたの?」と聞かれるほどであった。

しおたれた小松菜でも、ぬか漬けにすれば十分においしくなる。

ぬか侍
ぬか侍

💡 ぬか侍の一言

飯時、なにも言わずに小松菜のぬか漬けを食卓に乗せておいた。妻と娘から「野沢菜、買ったの?」「ひさしぶり。おいしーい」「スーパー? 生協?」と矢継ぎ早に質問が飛んできた。「パパの手製」といったら、ふたりとも「おおっ」とうなり声をあげた。ふふふ。

08. 青梗菜(チンゲンサイ)

青梗菜のぬか漬け

⚠️ 下処理:塩もみ 漬け時間:夏6時間〜 / 冬半日〜

小松菜と同様に塩もみしてから漬ける。塩をふって3〜5分置き、よく絞ってぬか床へ。食感と味わいはやはり野沢菜のようで、シャキシャキした歯ごたえが楽しめる。

取り出したら、ごま油と七味唐辛子を少しふりかけると中華風になってこれまたうまい。

09. セロリ

セロリのぬか漬け

✅ 下処理:茎はそのまま、葉は塩もみ 漬け時間:夏半日〜 / 冬1日〜

茎と葉を切り離し、茎は縦半分に切ってそのままぬか床へ。葉は塩をふって3分置き、絞ってから漬ける。

サラダ感覚でさっぱりと食べられる。ぬか漬けは西洋野菜とも相性が良く、塩もドレッシングもマヨネーズもいらない。生のセロリが苦手な子どもも、ぬか漬けにすると不思議とよく食べてくれる。

10. ピーマン

ピーマンのぬか漬け

✅ 下処理:そのまま(種・ヘタとり) 漬け時間:夏半日〜 / 冬1日〜

縦半分に切り、種とヘタを取り除いてぬか床へ。生のピーマンの苦みがマイルドになり、不思議と食べやすくなる。日本酒や焼酎にとてもよく合う。夏場なら半日から1日で漬かる。

ピーマン
1.縦半分にカットし、種とヘタを取る
ピーマンをぬか床に入れる
2.水洗いして、そのままぬか床へ

11. パプリカ

パプリカのぬか漬け

✅ 下処理:そのまま(種・ヘタとり) 漬け時間:夏半日〜 / 冬1日〜

縦半分に切って種とヘタを取り除き、そのままぬか床へ。

ピーマンより肉厚でフルーティー。この和風ピクルス的味わいはワインや洋酒のつまみにぴったりだ。赤、黄、オレンジとカラフルに盛りつければ食卓が華やぐ。

パプリカ
1.水洗いする
パプリカ
2.二つ割り。種を取る
ぬか床へパプリカを入れる
3.ぬか床へ入れる

12. オクラ

オクラのぬか漬け

✅ 下処理:そのまま(固い部分を切り落とす) 漬け時間:夏12時間〜 / 冬1日〜

ヘタに近い固い部分を、包丁をぐるりと回し入れて切り落としたら、洗ってそのままぬか床へ。夏なら12時間程度で塩味のきいた漬け物になる。娘の大好物。スーパーに行くといつの間にかカートのかごにオクラがわんさか入っている。

オクラのぬか漬けを白ねぎ、しその葉と一緒にみじん切りにして納豆と和えると、絶品どんぶりの完成だ。夏の滋味を堪能できる。食欲のないお昼などにぴったり。

オクラ
1.へたと周囲の硬い部分を落とす
ぬか床に並ぶオクラ
2.洗って漬ける。塩もみ不要
オクラのぬか漬け
3.日本酒や焼酎のお供に最高

13. 山芋(長芋・大和芋)

山芋のぬか漬け

✅ 下処理:そのまま(ひげを除く) 漬け時間:夏7時間〜 / 冬1日〜

ぜひとも味わってほしいぬか漬けのひとつ。長芋や大和芋といった山芋特有のシャキシャキした食感はそのままに、少し遅れて舌の上にやってくる塩味とほんのりとしたぬかの風味、酸味は絶妙の一言だ。家族で採り合いになること必至。

ひげだけ取り除いて(コンロで軽くあぶると簡単に取れる)、皮ごとぬか床へ。太い場合は縦半分に切ってから漬けると7〜12時間ほどで食べられる。わさびをちょんとのせると、日本酒のつまみとしての格が上がる。おもてなしの前菜にも使える。

山芋
1.水道でよく洗い、水気を切る
山芋のひげをあぶる
2.コンロでさっとあぶってひげを除去
ぬか床へ入れる
3.ぬか床へ。太い場合は縦半分に切る

14. ゴーヤ(苦瓜)

ゴーヤのぬか漬け

✅ 下処理:そのまま(わたと種をとる) 漬け時間:夏半日〜 / 冬1日〜

半分に切ってわたと種をかき出し、そのまま漬けるだけ。大人のぬか漬けである。

ゴーヤ特有の苦みが好きな人にはたまらない夏の一品だ。日本酒によく合う。

ゴーヤ
1.よく洗う
ゴーヤ
2.わたと種をとる
ぬか床のゴーヤ
3.ぬか床へ
ゴーヤのぬか漬け
4.盛りつける
ぬか侍
ぬか侍

💡 ぬか侍の一言

妻は夏場、上司から家庭菜園の朝採れゴーヤを定期的にもらってくる。ところが、ぬか漬けにしてもゴーヤチャンプルにしても、めったに口にしない。むろん上司への「昨夜いただきました。大変おいしゅうございました」という謝意表明だけは余念がない。サラリーマンの鑑である。

15. 瓜(うり)

瓜のぬか漬け

✅ 下処理:そのまま(種とり) 漬け時間:夏6時間〜 / 冬半日〜

両端を切り落として縦半分に(これを瓜切りと言う)、スプーンで種を取ってそのまま漬けるだけ。これぞぬか漬け、というオーソドックスな味が楽しめる。

漬かりが早く、夏なら6時間でしっかり仕上がる。皮はむいてもむかなくてもOK。

瓜
1.へたを落とし、縦半分に
ぬか床の瓜
2.ぬか床へ沈める
瓜のぬか漬け
3.一口大に切る

16. アボカド

アボカドのぬか漬け

✅ 下処理:そのまま(熟したものを半割り・種とり) 漬け時間:夏6時間〜 / 冬半日〜

ぬか漬けには、熟して皮が黒っぽくなったアボカドが向く。

縦半分に切って種を抜き、そのままぬか床へ。6時間後に取り出すと、果肉がぬかの風味をよく吸って、ほどよい塩味と酸味をまとった絶妙な味わいに仕上がる。

ぬか侍
ぬか侍

💡 ぬか侍の一言

ある夜、妻が買って帰ったアボカドを目にしたとたん、ずっと忘れていたことを思い出した。テレビで見て以来、死ぬまでに一度は食べてみたいと思っていたアボカドのぬか漬けである。6時間後、思わず声が出た。ぬか床の風味をよく吸って、いい塩梅の塩味と酸味が舌を刺激する。「ナポレオンもこよなく愛した、欧州のマボロシのチーズ。モンブランにしか棲息していない山羊の乳を使用」などと言われてもそのまま信じてしまいそうだった。あと引くうまさ、とはああいうことを言うのだろう。

17. つる菜(ツルナ)

つる菜のぬか漬け

⚠️ 下処理:塩もみ 漬け時間:夏6時間〜 / 冬半日〜

旅先の野菜直売所で100円の値札がついているのを見かけ、買ってみたのが始まりだった。

帰って調べてみたら、日当たりのいい海辺に自生する野草で、鉄分やカロテン、カリウムが豊富。別名、ハマジシャ。あく抜きせずにそのまま食べてもいいし、味噌汁に入れたり、辛子和えにしてもうまいとあった。

そのままかじりついてみたところ、かなりのえぐみに顔をしかめる羽目に。確かに野草である。食用ではなく、民間薬として重宝されてきた、というのもうなずける話。

そういうときこそ、ぬか床の出番だ。小松菜と同じように塩もみしてから漬けると、えぐみが絶妙なアクセントに。シャキシャキした食感とほんのりとしたぬめりがクセになる味だった。

ツルナ
1.塩をふって3~5分
ツルナを絞る
2.絞って水分を抜く
ツルナをぬか床へ
3.漬けたら6時間放置
ツルナを洗う
4.さっと洗って切る

18. ごぼう

ごぼうのぬか漬け

⚠️ 下処理:下茹で 漬け時間:夏半日〜 / 冬1日〜

縦半分に切り、沸騰したお湯(ぬかを少し入れると良い)でやや硬めに茹でる。流水でしっかり冷ましてから、ぬか床へ。生のまま漬けても食べられるが、下茹でするとアクとえぐみが抜けて万人受けする仕上がりになる。

皮はこそげ取らなくても問題なし。うまみとポリフェノールがたっぷり詰まっている。日本酒のあてにも良い。わさび醤油とともに。

鍋にぬかを入れる
1.湯を沸かし、ぬかを少し入れる
ごぼうをゆでる
2.半割りにしたごぼうを硬めに茹でる
ごぼうを冷ます
3.流水でしっかり冷ます
ぬか床へごぼうを入れる
4.ぬか床へ入れ、半日~1日待つ

19. れんこん

蓮根のぬか漬け

⚠️ 下処理:下茹で 漬け時間:夏半日〜 / 冬1日〜

洗って縦半分に切り、沸騰したお湯(ぬかを少し入れておくとアクが抜けやすい)で竹串がすっと刺さる程度に茹でる。流水でしっかり冷ましてからぬか床へ。皮むきはお好みで。皮に含まれるビタミンCとポリフェノールは捨てるには惜しい。我が家はそのままだ。わさびをつけて熱燗とともにどうぞ。

れんこん
1.洗って縦半分に切る
蓮根をゆでる
2.やや硬めに茹でる
ぬか床へ蓮根を入れる
3.流水で冷まして漬ける
ぬか侍
ぬか侍

💡 ぬか侍の一言

れんこんもごぼうも、生のまま漬けてもわたしはなんら問題ない。しかし家人からは「硬い」やら「えぐみがある」と苦情が殺到するのである。下茹でという一手間が食卓の平和を守る。してみると、ぬか床は台所の外交官といったところか。ふむ。

この19種はあくまで出発点だ。ぬか床の守備範囲はもっともっと広い。ここでは紹介していないが、アスパラガスや茗荷、ズッキーニ、新生姜……。どれもこれも舌鼓を打つことまちがいなしである。

冷蔵庫にある野菜をとりあえず漬けてみる。そのうち自分だけの定番が見つかるだろう。

ぬか侍
ぬか侍

💡 ぬか侍の一言

ご先祖から連綿と受け継いできた食文化の妙味。ぬか床がやってきてからというもの、シンプルな伝統食の奥深さに毎日、恐れ入っている。日本人にとって、ぬか漬けなどただのつけ合わせ。口の端にのぼることもほとんどない。でもそれは、高校のマドンナに東京で会ったら妙に野暮ったく見えたのと同じことなのだ。これは実話ではない。比喩である。